生まれて初めて市立図書館に行った話(前編)
そろそろ東海あたりにデカい地震が来そうですね。
早く大学受かって引っ越したいです。田中です。
タイトルですね。今日は雑記じゃなくて日記になりそうです。どうでもいいけど。
「市立図書館」は初めて行きましたね。なにせ中学までは「区立図書館」に行っていたので、というタイトル詐欺。
基本、本は買う派ですし「市」に引っ越してからは有名な本なら近所の地区センターのなんちゃって図書室に置いてあるので困ったことはないのです。
そもそも図書館まではチャリで40分もかかるんですよ。遠い遠い。
でも最近ある事件が起きて事情が一変しました。
それは
町で唯一の書店が閉店したことです。
悪夢ですよ。田舎では唯一の娯楽施設ですからね。
マンガ大好きの妹は号泣してました。
てか、なんでだよう、転校する時貰った図書カード(五万円近く)を全部貢いだのに閉店なんて。
だからこの街嫌なんだよう。みーんな本なんか読まずにゲームばっかしてるから。マンガくらい買ってやれ読んでやれ。あーやだやだ。
一方でパチンコとスナックは留まる所を知りません。朝から駐車場が埋まり、夜はビカビカ光ってます。
ちなみに書店の跡地には何が建ったと思います?
聞いて驚け
フィットネスクラブだ
?????は?
ウォーキングが精一杯のジジババと玉打ち師しかいないこの街にフィットネスクラブ?
ちゃんちゃらおかしい、何をおっしゃるウサギさん。
まあそれで活気づけば良いですけどね。僕はもうこの街のことは知らないです。僕のアナザースカイである世田谷区成城を生涯故郷として生きることにします。まあ都会も嫌いなんですが…。
そうそう図書館の話ですよ。
書店がなくなった以上図書館に行くしかありません、まあタダで読めると思えばモチベーションも上がりますしね。ポジティブに行きましょう。
お目当ては『なめらかな世界と、その敵』というSF小説です。とても気になっていたんですよ。積読そっちのけで。
で図書館に着いたら思った以上に広い、デカい。
いつも「なんちゃって図書室」で済ませていたのもあってかなり感動しました。優に1000倍の本はありそうです。
あんなに沢山の岩波文庫を見たのは初めてですよ。館内でずっと興奮してました。
ぐるりと一周したのち目的を思い出して本探しに戻ります。
こんなに広いと探すのも大変…。
でも大丈夫!(吉高由里子風)
ここは二十一世紀、こういう時はパソコンを使うんですよね。知ってます。えへん。
パソコンは案外目立つところにあったので、すかさず着席。制服で来たのでできる高校生を演出してやりましょう。
まず著者の入力ですね。
入力、入力っと…あれ?キーボードがない!
でも大丈夫!(吉高再来)(茶番)
ディスプレイの右下をクリックすると画面にキーボードが出現!これをクリックしてけば良いわけです。未来でしょう?賢い二十一世紀の子供はこんなこと知っているわけです。司馬遼太郎先生の代わりに僕が目に焼きつけておきましょう。
作業に移ります。
「カーソルを合わせてポチ」
「カーソルを合わせてポチ」
「カーソルを合わせてポチ」
ここである間違いに気がつきます。
なんと著書名のところに著者名を入力していました。いけねーいけねー。
「1文字消す」「1文字消す」「1文字消す」
今度こそしっかり入力します。
「カーソルを合わせてポチ」
「カーソルを合わせてポチ」
.......
.......
面倒ですね。碇シンジくんみたいになってきました。「目標をセンターに入れてスイッチ」ってね
司馬先生、二十一世紀といえど大して進歩していませんよ。
星新一さんとアシモフよロボットが人間に取って代わるのはだいぶ先の話になりそうだ。
そんなことを考えているうちに隣のおじいさんがとんでもないことをしていました。
なんとディスプレイにタッチしていたのです。
えっ????
この見た目でタッチパネルかよこのパソコン!
Appleでもねえくせに!色気づきやがって(?)
マウスはフェイクかよ、ちきしょうめ!
あろうことか、齢70(と見える)おじいさんに気付かされるなんて…。屈辱。
しぶしぶながら画面に手を伸ばします。
「ポチ」
「ポチ」「ポチ」「ポチ」「ポチ」
す、すげぇ…。はえぇ…。これが二十一世紀……。
あっという間に入力完了です。
礼を言うぜ、おじいさん。(何様)
これでやっと待ちに待ったレンタルです。
さーてどこにあるのかなあ?
ん?
貸出できる数
自館:0
他館:1(自動車文庫)
自動車文庫??
ああ、あれか時々地区センターとか団地の駐車場に来るやつか。
じゃあれか、俺が40分かけてこいで来た本館にこの本はなくて、こうしている間も車に積まれて市内を走り回っていると?
そして待ってれば近所の団地まで来てくれると?
なんだそれ?
後編に続く…。