ペンよさらば

手書きがコンプレックス

新企画2回目/平和について思ったこと

はい、どうもこんにちは。


企画の趣旨は前回の記事を読んでね

じゃあ今回は平和について考えますか。

中学生ですら知っている通り日本は憲法の三大原則に「平和主義」を掲げているちょっと珍しい国です。

憲法九条でおなじみの「戦争の放棄」についてちょっと考えてみました。

まず戦争の反省をアピールしたという色合いは決して薄くないと思うんですよ。じゃあそのアピールが今になっても必要かと考えると、うーん…どうなんですかね。


田中美知太郎が「憲法に日本は平和を守ると書いて謳えば平和が達成され得るのなら、毎年大きな被害をもたらす台風は日本に来てはならぬと憲法に宣言すれば台風は来なくなるのか」という言葉を残した通り、憲法に書いておけば安心ってものでもないんですね。
他国から攻撃を仕掛けられたらそれで戦争です。映画『シン・ゴジラ』を観た方は分かると思いますが、下手に憲法で縛りすぎてしまうと唯一の防衛手段である自衛隊が足をとられて拘泥してしまうはずです。
だからといって柔軟すぎる憲法にするのも国民が危険。

このあたりがせめぎ合って流れ弾が道徳教育へ向かったりするのですが、それも話がちがいます。

道徳教育のリーチは決して長くはなく、いじめだけでも手一杯なのが現状。とても平和的な国民を形成するに至るとは思えません。7億円以上の予算を割いて作成した「心のノート」という副教材は某炎上社会学者に「ポエム(笑)」と馬鹿にされる始末ですし…



寄り道を続けて道徳教育について僕の意見をひとつ言っておくと会津藩の「什の掟」に尽きると思います。
「ならぬことはならぬものです」これです

理屈なんか抜きにしてダメなものはダメと頭ごなしに押しつける。


日本には幸いなのか「The Book」のようなバイブルがない。『菊と刀』で表されているようにもっぱら「恥の文化」なわけです。
これと「頭ごなしに押しつける」教育法は非常に相性が良いと思うんですよ。それどころかこれからの時代に向いてさえいます。
これから社会のシステムが指数関数的に進化し、今は想像もできないような問題が溢れ出てきますよね。その中には聖書をもとにした「罪の文化」では御しきれないものも混じっているはずです。そういう未来でも「ならぬことはならぬ」「ダメなものはダメ」と押しつけることで恥の文化では対応ができる。ホリエモンの言うところの「洗脳」になりますが洗脳上等です。下手にロジックを踏むとかえって面倒なことになります。大事な問題でこそ論理の無力さが露呈するわけです。藤原正彦岡潔といった一流の数学者でさえ論理の限界にぶち当たっていますからね。




話を平和に戻すと
(テーマを決めても結局それるんだよな)

もし、それでも憲法改憲するとなったら、世代の問題は無視できないと思うんですよ。
世代を大きく分けると戦争を直接経験した世代と経験してない世代ですね。

僕達側の世代は社会科(主に歴史)の授業を通して学ぶことで戦争への「理解」を図っていますが実際の「経験」とは天地の差です。

この差が考え方のズレに繋がっているのか、徴兵令の復活を唱えて煽る発言が僕には大袈裟に思えてならないんですよ。そいや去年かな?署名を求められましたね。

でも向こうは必死。「アラブの春」という前例があるとはいえ、改憲を許してしまうと戦争が起こると迫って伝えてきます。

この状態はまだ良いんですよ。このズレが戦争について考えるきっかけになる。現にこうして1人の若者が悩んでいるわけですから。


怖いのはこれからです。
何十年か経って戦争を「経験」した世代が(申し訳ないですが)ひとりとしていなくなったあと、どのようになってしまうのかって話です。

なんとなくですが「平和」という言葉だけが独り歩きして、考えなくなりそうだなぁ…って


つまり、戦争を経験した世代と経験していない世代が同時に存在してる。これって実はとても貴重な時代なんじゃないかなってのを言いたかったんです。





「平和」に関してはこんな感じ。
書いてて気づいたんですが、戦争と平和って意外と近いテーマなんですかね?話が何回か被りかけたんで。表裏一体とまでは言いませんが、正反対に位置するもの同士でもない気がしてきました。

あと、まだ自分の思考がゴチャゴチャしてるなぁってのも感じました。こりゃあ卒業する時に読み返すのが楽しそうだ。



あーそだ、自分のことを棚にあげて言うのもあれですが『菊と刀』という言葉を本で見かけたら注意ですよ。大体は筆者が自分の論を通すために長所と短所を比較するものなのでね。
これで得られるのは、あくまで文化によって向き不向きがあるという話に留まります。いつの間にか自分のなかで文化の「優劣」に変換しがちなので気をつけてね(何様?)



さて、誰の言葉だったか思い出せませんが、この言葉で締めますか

「世の中には存在しないものが二つあります。『良い戦争』と『悪い平和』です。」


これだけは確かでしょう。
それでは、またいつか。